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「High Free Spirits」の家虎はバラバラなのに「Sunset カンフー」で揃うのは良いことだ 

クソ長文・駄文なので最下部の棒線以下だけ見てくれればいいです。





この前の日曜に、TrySailのツアーの宮城公演へ行ってきました。
彼女らのパフォーマンスについては今さら言うまでもなく素晴らしいものでしたので、ここでは昨今特に声のオタク界隈で取りざたされがちな、いわゆる「厄介行為」についてたまには書いてみたいと思います。

そもそも現在厄介行為とされているものには何があるんでしょうか。
例えば、孔雀と称される多数のペンライトを扇形に改造してつなげたものを使用する行為や、高輝度ペンライトの使用、UOグルグルといった視覚的なもの。また、MIX・イェッタイガーなどの聴覚的なもの。この2種類が主に議論の対象となるかと思います。
基本的に会場の特性上あまり見られませんが、スタンディングではリフトやモッシュなどの行為、それから常識的に考えてさすがにダメだろうという何かをばらまいたりするような行為も散見されますが、そういったものはここでは触れません。また、飲酒に関しても触れません。


まず視覚的なものですが、大前提としてアニソン系ライブではペンライト・サイリウムを使用するのが当たり前であるという風潮があることを忘れてはいけません。当然これは強制されるものではないですし近年はやや減少傾向にあるように思いますが、それでも多数派がいまだ使っていることは間違いありません。
これに加えて、いわゆるUOの使用もアニソン系ライブの文化だと言えるでしょう。「高まった時」にUOを折る、そしてそれを頭上でグルグルするといった行為は、多くの人が行うわけではないもののごく普通に見られるものでした。私はラブライブ出身ですから、特に「Snow halation」ラスサビのUOが強く印象的ですが、これに限らず「高まり曲のサビや落ちサビなどでUOを折る」というのは当たり前に行われているのです。
それだけに、個人的にラブライブがAqoursのライブにおいてこれを禁止していることは正直全く賛同できないですし、そもそもラブライブ自体がスノハレUOのおかげで伸びた部分も大いに認められるはずなのに一部のクレームのせいで禁止せざるを得ない状況にあるのは非常に残念です。
そして、これを転機に「UOグルグルをやめてほしい」という意見が多く目につくようになった印象があります。業界最大手コンテンツのラブライブがUOを禁止したことで、それが「ライブにおけるUOの使用は悪である」というように特にライブ歴の浅い人に対して曲解されているように感じます。

当然ながら、演者をしっかり見たいという人にとって邪魔であるのは言うまでもありません。確かに近くにUOを折る人がいれば、その明るさにかなり気を取られてしまって演者は見づらくなります。しかし、ライブというのは「演者→観客」の一方向で作り上げるものではありません(それはコンサートとしてもっとレギュレーションを厳しくした上で行えばいい)。「演者→観客」の方向で行われるパフォーマンスに対して、「観客→演者」の方向にも気持ちを表現する。これがライブの本来あるべき姿ではないでしょうか。
もちろんその形は様々ですから、ロック系などの激しいところではそれがダイブ・モッシュ・リフトなどの行為によって表現される場合もあるでしょうし、アニソン系ライブではその表現の方法の一つとしてUOが用いられてきたというだけにすぎません。最近は失明をネタにしたツイートがよく見られますが、実際問題としてUO程度の輝度で失明することはまずないでしょう。

そういったわけで、UOグルグルをアニソン系ライブにおいて論理的に禁止する方法は存在しないと考えます。もしあり得るとしたら、前述の失明までは行かずとも何かしら実害が出てしまった場合でしょうが、まあ間接的なものしかありえないでしょうね。
なお、高輝度ペンライトや孔雀等はUOとは一線を画す輝きを放つ上に、元々アニソン系ライブに存在した文化ではないという側面があるため、現状では積極的に受け入れられる理由がないものと思います。個人的には別に存在しても良いと思いますが、今くらいの人数しかいないからいいわけで、これがUOと同じくらいの人数になったらさすがに鬱陶しそうだなあという感じがします。


さて、ここでやっと本題の「聴覚的な」厄介の話に入ります。
大切なのは家虎・MIXなどは上述の高輝度ペンライトのように元々アニソン系ライブに存在した文化ではないということです。これが原因でどうしても受け入れられていない現状があるんでしょう。

では反対にアニソン系ライブで受け入れられたコールとはなんでしょうか?
基本的には「裏打ち・PPPH(オーイング)・フッフーフワフワ程度のもの」の3つでしょう。これらのコールは様々なアーティストによるライブで昔から使われていたものと思われます(私自身アニソンライブにリアルタイムで参戦しているのは基本的に2015年以降なので正確なことは分かりかねますが、近年のフェスで聞く昔の曲にも入っていることから大きな間違いはないでしょう)。

厄介コールの代表としてよく挙げられるのがイェッタイガー(以下、家虎とも表記する)です。MIXと比べて馴染みのない人にも覚えやすい点もそれに拍車をかけていると思われます。
イェッタイガー論争をここまで巻き起こした火種は、これもまたラブライブの「恋になりたいAQUARIUM」だと思います。一般への認知度を急速にあげた要因でしょう。

ここではとりあえずその辺はおいておいて、現状を考える題材としてTrySail現場で主に家虎が入る曲の代表である「High Free Spirits」と「Sunset カンフー」について考えたいと思います。
「High Free Spirits」のリリースは2016年5月であり、リリース後から一部オタクの間では家虎が入る曲として認知されていました。これはTwitter検索でも確認することが可能です。しかし、この頃はまだ現場でも家虎を嫌う風潮が特に強く(あるいは家虎が何なのか分かってない人も多かった時代という方が正しいかもしれない)、「High Free Spirits」の家虎が浸透することはありませんでした。実際、先日の宮城公演でもフルが披露されたものの、家虎はかなりまばらでした。

時は移って2019年。アニソン系ライブに参加する人であれば多くが賛否は別にしろ家虎の存在そのものは知っているという時代でしょう。「Sunset カンフー」の初披露は2月末。収録されるアルバムがその直後に発売されると、この曲についてもすぐに家虎が入ることが広まっていきます。そして、先日6/23に行われた宮城公演では他の(いわゆる)正規コールを凌ぐ声量でサビ前に綺麗に「イェッタイガー」が響き渡ったのです。下手な曲の裏打ちなんかよりはよっぽど大きかったですし、補正抜きにしてもこの日一番声量のあったコールではないでしょうか。
これは純粋なアニソン系ライブでは革新的なことだと確信しています(激ウマギャグ)。i☆Risに代表される(言い方は悪いが)かなりアイドルに寄った声優現場では以前から見られていたことですが、TrySailも明らかにアイドル売りしているとは言え、アリーナツアーや半年にも渡って2000程度の規模で行い続ける全国ツアーを出来るほどの力を持ち、どちらかと言えば声優寄りの"クリーン"なイメージを持つ彼女らのライブでこうなったことは間違いなく進歩でしょう。

それから、2月末の幕張公演では「Youthful dreamer」にて「お仕置きしてくれ、椎菜!」のコールもかなりの声量で響き渡っていました。これも2017,18年に参加したライブでは感じることはありませんでしたから、進歩と言ってよいと思います。
以上から、少なくともTrySail現場には、他の大きい現場では見られない「新しいものを受け入れる」土壌が出来上がっていると言えるのではないでしょうか。これは本当に大きいことだと思います。


どうしてもアイマス・ラブライブに代表される巨大コンテンツでは、こういったものを忌み嫌う傾向にあります。また、作り上げる音楽そのものに意味を持つ人の中には家虎を嫌うことを明言する人もいる一方、UOグルグルなんかを指さして「それ、面白いな!」と言うようなアーティストも存在するわけです。アーティストの単独ライブでさえこういった論争が起こってしまうのに、多様な音楽性を持ったアーティスト・観客が一堂に会するフェスではなおのことです。
そして、こういった多様な音楽性を認めようとしない一部の人間のせいで年々つまらなくなっているのがアニサマでしょう。なぜか近年では実力がなくても声優を偏重して呼んでいるように感じますし、そもそも企画自体がおもしろいものが少なく、UO・家虎・MIXなどは禁止。現状ただのプロデューサーの自己満足でしかありません。業界最古のフェスがSSA3日間という巨大な規模を手に入れそれを安定化させたことにあぐらをかいているとしか思えません。
反対に、やや行き過ぎているようにも感じるのがアニマでしょうか。そろそろ最低限の規制は敷かないと取り返しのつかない事件が起こっても仕方ないレベルまで来ているようにも感じます。それでも、企画力だけで言えば現状はアニマの方が圧倒的に上でしょう。アーティスト同士の様々なコラボ・予想の付きにくいシークレットゲストなど、現状大きなイベントではアニマでしか許されていない光害・各種MIXなどを差し引いても十分に楽しめるものになっています。早くアニサマを食ってほしい。





ということで、長々と駄文を連ねて何が言いたかったのか全く分からないと思うので、最後にまとめます。
・ラブライブやアイマス、アニサマのように新規性のあるものを排除しようとする力を巨大なコンテンツが持ってしまっている。
・その反面でTrySailの現場やANIMAX MUSIXのように新規性のあるものを受け入れられる大規模なコンテンツが存在している。
→アニソン系ライブの在り方は転換期に来ている。実力のあるアーティストよりもアイドル売りする声優の方が売れる時代になり、単純にパフォーマンスを受け入れるだけで客側が満足するというわけではなくなってきた。今後はどちらの方向性のアーティストも共存できるような道をうまく探っていくべきである。

私は2年ほど前から、5年もすればアニソン系ライブは家虎MIXなど入るのが普通になると言っていますが、今回のTrySail宮城公演を通してその実現に一歩近づいている現状を感じたように思います。次にこの規模の声優アーティストないしアニメ系コンテンツが登場した時が、まさにその転機でしょう。
アリーナレベルにとどまらず、SSAやドームといった大きな会場に響き渡るイェッタイガーを聞く日もそう遠くないのではないでしょうか。
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カテゴリ: 日記(リアル)

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