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「東大に入学し、東大を卒業すること」は人生における成功ではない 

今年も大学生の夏休みがやってくる季節になりました。
この時期になると毎年のように「地方では神童と謳われたものの、東大に来て上を見てしまいやられてしまった」(と自称する)人たちのエントリー記事が複数Twitterにリツイートで回ってきます。
まあ僕もその「地方では神童と謳われたものの、東大に来て上を見てしまいやられてしまった」人のうちの一人に結局なっているんだと思うのですが、このあたりは、少なくとも現状においてこんな一言で片づけられるような簡単なものではないのでまたおいおい。

「東大に来て見えてしまう上」というのは複数あると思います。

まず、その個人個人の能力の高さというのは考えられるものの中でも筆頭です。関東圏についてどうだかは知りませんが、地方から東大へ来るような人はそのほとんどが地域でもトップの高校をトップに近いような成績で卒業する"神童"です。もっと簡単に言えば"井の中の蛙"なわけです。
とは言っても模試などを受けるでしょうから、"大海を知らず"ということにはならないはずです。しかし、現実として目の前に自分より上の成績をとる人間が現れるわけではありませんから、どこか頭の片隅では分かっていても高校時代にはなかなか受け入れがたいのでしょう。また、そんな余裕はなく、とにかく「東大に受からなければならない」と考えて高校時代・浪人時代などを過ごす人だって相当数いるはずです。
ぼくはこの点に関してはまだマシな方だったことと思います。受サロからTwitter受験生界隈に触れていたことで、上で述べたような"井の中の蛙"に比べれば上の世界はよっぽど分かっていた方だったし、そういった人たちと時にはじゃれ合ったりすることで身近に感じていた部分もあったと思います。実際、東大に入ってから学問面ですごいなあと感じることはあっても、それによって自分が大きなダメージを受けるとかそういうことはなかったです。

ただ、これを学問面に限らないとなると話は別でした。
異常なほどのキャパを持つ人間が東大生にはわんさかいるのです。当然のようにふだんの勉強をこなしつつ、バイトも趣味も高水準でこなしてしまう。大学生は「勉強・バイト・サークル・恋愛」から2つまでしか両立できないなどと言われることがありますが、東大生に対してそんな一般論は通用しません。最もその当人たちは両立できていないと感じているのかもしれませんが、それはやはり東大というあまりに特殊すぎる環境からくるものでしょう。一般的な目線で見れば異常なほどの処理能力を持っているのです。
特にぼくは、絶対に自分ひとりの時間がほしいタイプなので、1日の全てを講義・勉強・バイトに捧げる生活を続けることなんてできません。まあ真面目に両立しようとして両立すらできないでしょう。どれか1つで限界です。ここはこの大学に来て1つ大きな壁を、それもどう頑張ったっておそらく乗り越えられないだろう壁を感じた瞬間でした。


他に考えられる「上」として、身分としての上があります。
東大生の親が金持ちだというのは一般にもよく知られていることですが、その程度では済まないのです。
ぼくは交友関係が大変狭いため本物のそういった人たちには出会ったことがない(と思っているだけかもしれない)のですが、政界に影響力を持つような人、有名企業の社長、あるいは大地主の子供など、田舎に閉じこもっていてはなかなか出会わないだろうレベルの親を持つ学生がいるようです。こういうのって自分の努力ではほぼ覆せないものですから、そこでまた一つ大きな壁を感じてしまうというのも、よくあることのようです。最も、これは主に就職後の交友関係などで強く響いてくるケースをよく目にするように思います。


その他どんな形であっても、「見えてしまった上」によって人生が大きく"狂う"ということは、そこまで珍しいことではないように感じます。
わざわざ東大なんかに入らずに地元の国立大学にしておけば、少なくとも高校までと周りのレベルが大きく変わるということはないでしょう。別に"井の中の蛙"は"井の中の蛙"のままで一生を終えればよいのです。
確かに近年急速に情報化社会が進み、一見すると地方格差というのは少なくなっているように見える部分もあるかもしれません。しかし、そんなことはどうでもよいのです。東京に出てこないから死ぬ若者が果たして存在するでしょうか?もっと言えば、東大に入らずに地方の国立大学に入ったからと言って死ぬ人が存在するでしょうか?

"井の中の蛙"はわざわざ大海に出ずとも、"井の中"で威張って生きていけばよいのです。"大海"に住む生き物がそれを見れば笑うかもしれませんが、"井の中"で生きているのだから関係ありません。


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カテゴリ: 日記(リアル)

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